世紀学び研究所主催イベント「イノベーションを起こすために必要な学びとは ~システム×デザイン思考を支える人のOS~」が昨日、終了しました。90名近くの方にご参加いただき、大盛況となりました。
前半は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授である前野 隆司先生から「イノベーションを起こすために必要な学びとは」として、システムデザインマネジメントについてお話いただきました。
前野先生は、イノベーションを起こせるアイデアの条件として、「1.見たことも聞いたこともないこと」「2.実現可能であること」「3.物議を醸す(賛否両論である)こと」を上げています。メンバーが多様であればあるほど、アイデアの振れ幅が大きく、イノベーティブなアイデアが出やすいという研究結果も発表しており、多くの参加者が気づきを得たようでした。
また、システム思考とデザイン思考の掛け合わせで日本らしいイノベーションが起こしやすくなるというシステムデザインマネジメントの本質についてもお話をいただきました。
幸せな人は創造性と生産性が高く、幸せな組織はイノベーティブであるというメッセージも印象的でした。
後半は、「イノベーションを起こす人と組織に必要なOS」として21世紀学び研究所 代表理事の熊平が登壇しました。システム思考やデザイン思考といった箱(フレームワーク)を埋めるためには、人のOSである在り方や基礎力を上げることが求められています。
今回のイベントでは、柔軟な発想力を磨く前提として、数ある情報の中から、自分が何を認知して、どのように考えているのか、自分の思考を深く理解する簡単なワークを行いました。
OS21のフレームワークである認知の枠の4点セットを使い、前野先生のお話の中で、最も興味をもったことを上げてもらいました。
皆さんからは、
・多様性は一人の天才よりもイノベーティブである
・バカげていると思うアイデアも尊重すること
・多様なアイデアを自分のバイアスで否定しない
・幸福が創造性を3倍にさせる
・幸福の条件とイノベーションの条件が同じ
・欧米から日本人はクリエイティブだと思われているが、日本人が気づいていないこと
といった意見が出ており、それに紐づくご自身の経験や感情、価値観を明らかにしてもらいました。
多様性の尊重をはじめ、発想力、人の可能性を最大化する、知らない世界を知る、自己肯定感、やり抜くといった多様な価値観が出ていました。
次にこれらの価値観がチームにどのように活かせているかを考えてもらい、多様性を活かすとは、多様な価値観を活かし、一人ひとりの価値観をアップデートしていくことをお伝えしました。
21世紀学び研究所では、「VUCA時代のチェンジメーカーズ ~チェンジのためのアイデアとツールを知る・使う・学び合う~」をコンセプトに定期的なイベントを開催しています。次回は1月24日に面白法人カヤック代表取締役CEO柳澤様と当社団理事、株式会社LIFULL代表取締役社長井上にて、イベントを実施いたします。ぜひご参加ください。(申し込みページはでき次第、facebook等で発信します)