活動報告

ACTIVITY REPORT
実績 実績

主体性を育む重要性

今回は、主体性を育む重要性についてお話します。
真の民主性はコンフリクト(対立)に基づくことが基本です。そのため、子どもたちは、幼児期から、自分の意見を持つ練習をします。

 

 

民主的な社会では、人の意見に対して、賛成、反対、わからない、のいずれかの意志を表明することも大事です。
そして、もちろん、意見が違っても、友達でよいことを学びます。

これは、私たち、日本の社会が最も苦手なことではないかと思います。
ピースフルスクールで学んだ子どもたちは、友達だから、意見は同じでなければならないと考えることはありません。人と意見を分ける習慣を、小学生の頃から普通に身に付けています。

こちらは、武雄市の武内小学校で行ったレッスンの様子です。子どもたちは、先生の質問に対して、賛成、反対、解らない、のいずれかの場所に移動し、意見と理由をみんなに共有します。誰かの意見と理由を聞いて、考えが変わったら、自由に意見を変えて場所を移動します。

 

 

自分の意見を持つということは、必ずしも自分の意見に固執することではなく、他者の意見を聴き、自分の考えが変わることは自然なことであることを学び、対話力の土台を構築しています。

こちらは、オランダの幼児のレッスンです。主体性において最も大事なことは、自分で決めることです。このレッスンでは、次の時間に一緒に読む本をみんなで決めています。

 

 

まず、2人ペアになり、アイディアを出し、全員に共有します。多く出た意見の中から、2つを先生が選び、次は、全員で投票です。馬のお話か、地球のお話のどちらかにみんなが投票しています。こうして、みんなで、物事を決める練習も小さい頃から始めています。

OECDが、2019年に発表した学びの羅針盤2030でも、参加の階段の重要性が謳われています。子どもたちの主体性を育むために、子どもたちが参加の階段のどこにいることを期待するのかを明らかにし、子どもたちの指導に当たることが大切です。また、子どもたちが主体性を育むために、参加の階段を上がれる機会をつくる必要があります。

 

 

PSP(ピースフルスクールプログラム)では、子どもたちのけんかは、子どもたちが解決することを原則としています。しかし、子どもたちだけで解決できない時には、先生が介入します。このように、ルールを明確にすることで、子どもたちが安心して、参加の階段を上ることができます。

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