今回は、ピースフルスクールで、子どもたちが共生力をどのように育んでいるのかを紹介します。
小学6年生は、新聞記事等を活用して、世界に起きているコンフリクト(対立)について考えます。コンフリクト(対立)の原因は、①宗教など価値観の違いによるもの、②迷惑をかけられている場合、③不足している資源等を奪い合っている場合の3つに集約されます。対処方法は、赤い帽子(攻撃)、黄色い帽子(交渉)、青い帽子(譲歩)の3種類を使って練習をします。
小学6年生は、新聞記事等を活用して、世界に起きているコンフリクト(対立)について考えます。コンフリクト(対立)の原因は、①宗教など価値観の違いによるもの、②迷惑をかけられている場合、③不足している資源等を奪い合っている場合の3つに集約されます。対処方法は、赤い帽子(攻撃)、黄色い帽子(交渉)、青い帽子(譲歩)の3種類を使って練習をします。
次に、コンフリクト(対立)の対処方法として、3つの帽子について学びます。
子どもたちは、コンフリクトには、赤い帽子、青い帽子、黄色い帽子の3つの対処方法があることを学びます。そして、子どもたちは、黄色い帽子を目指します。
■赤い帽子
叩いたり、自分の意見を強く主張することで、自分の意見を押し通すと、すぐにケンカになってしまいます。
■青い帽子
自分の意見や考えを相手に伝えず、相手の言いなりになると、ケンカにはなりませんが、どちらか一方が満足し、譲歩した方の望みは叶いません。
■黄色い帽子
対立した時には、話し合いによる解決を目指すと、一緒に、良い解決策を見つけることができます。
子どもたちは、「ウィン・ウィン解決」 「ウィン・ルーズ解決」 「ルーズ・ルーズ解決」 「妥協」の意味を知り、対立を自分たちで解決できるように練習をします。
対立を解決する時にはお互いが満足する「ウィン・ウィン解決」を目指すことが大事であることを学び、どうしても「ウィン・ウィン解決」ができない時には、「妥協」することも必要であると教わります。
子どもたちは、いじめについて、その構造から学びます。
からかいが、いじめに発展することを理解し、いじめの始まりは、からかわれている人が、いじめられていると感じた時であることを学びます。そして、いじめられていると感じたら、「やめてほしい」と、からかっている相手にしっかりと伝え、「やめてほしい」と言われたら、どんなに楽しくてもからかいを止めるということを約束します。
そして、子どもたちは、「やめてください」とはっきり言う練習もします。小さい声ではなく、大きな声ではっきりと言う練習です。
また、傍観者の存在が、いじめを支えていることや、みんなが傍観している時には、そこに集団圧力が生まれ、一人で声を出すことはとても勇気がいるということも教わります。
ピースフルスクールは、ポジティブなメッセージを大切する社会を目指します。
このため、子どもたちは、誉め言葉をたくさん伝え合う練習をします。また、けなし言葉を使わないように心がけます。
時には、相手にとって必ずしもポジティブではないメッセージを伝えなければならない時があります。そんな時には、批判ではなく、建設的なアドバイスに変えて伝える練習をします。
ピースフルスクールでは、みんなで共生社会(学校)を実現するために、子どもたちは、レッスンでの学びを、日常の生活の中で実践し、学びを自分事にしていきます。
小学6年生は、新聞記事等を活用して、世界に起きているコンフリクト(対立)について考えます。コンフリクト(対立)の原因は、①宗教など価値観の違いによるもの、②迷惑をかけられている場合、③不足している資源等を奪い合っている場合の3つに集約されます。対処方法は、赤い帽子(攻撃)、黄色い帽子(交渉)、青い帽子(譲歩)の3種類を使って練習をします。
6年生になると、言論の自由の境界線についても学びます。ネットいじめの問題もあり、言論の自由の境界線を知ることはとても大事です。
他人を傷付けたり、わざと侮辱したりしない
差別や憎しみに繋がることは言わない
誰かの個人的な情報を公開してはいけない
言論の自由の境界線を守ることは、みんなが幸せに生きる共生社会を実現する上で、とても大切な約束です。