経済産業省の自主企画研修の一貫として、50名程度の職員の方々に向けOS21のワークショップを実施しました。
【人生100年時代における働き方と学び方~社会人としての共通能力OS「リフレクション」の力を磨いてみませんか~】と題して、OS21の5つの学ぶ力(認知、対話、動機の源、多様性、リフレクション)のうち、リフレクションを中心にお伝えしました。リフレクションとは、日本語では内省と訳されることが多く、「前例を踏襲する(状況に直面した時に慣習的なやり方や方法を規定通りに適用する)だけでなく変化に応じて、経験から学び、批判的なスタンスで考え動くために必要な力。」です。
未来を変えるためには、まず過去を振り返るリフレクションが必要です。リフレクションの質を高めるためには、自分の思考や感情を客観視する力が求められます。そして、感情を生かす力が必要です。物事がうまく行っていない時、自己嫌悪に陥るのではなく、だれかを責めるのではなく、課題を直視する勇気と、課題が深刻でもポジティブにその事実を受け入れ、未来創造に向かう力は、いずれも感情の扱いに関するものです。
当日は、このようなアジェンダで、人のOSをアップデートする必要性と課題認識、要となるリフレクションの力をご説明しました。
当日のアジェンダ
- 進化し続ける組織と社会のOS
- OS21が生まれた背景と課題認識
- 社会を変えるリフレクションの力
- OS21ワークショップ
- 自己のリフレクション
- 集団によるリフレクション
- 未来を変える経験学習
- リフレクション
経済産業省では、「これまで以上に⻑くなる個⼈の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる⼒」を「人生100年時代の社会人基礎力」として提唱しています。「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることを提唱しており、その要となるのがリフレクションです。